会報「わが町三原」令和4年11月号
詳細
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〔 多数の演目が繰り出された
大和町子供神楽〕
於 賀羅加波神社拝殿
御調郡唯一の式内社である中之町の賀羅加波神社例大祭があり、大和町大草神楽子ども研究クラブの神楽奉納があった。高学年生と一緒に舞う低学年生や大きな烏帽子、大きな面をつけて演じるまだ幼い演者の姿をほほえましく見入っていたらなんとフィナーレは大人と同じ八岐大蛇退治まで見事に演じていた。途中でお捻りも沢山投げ入れられていた。むずかしい言葉のセリフもお面の中で大声で自信たっぷりに語っていた。伝統芸能神楽を子どもたちにしっかり引き継いでいる大和町の大人たちに絶大な拍手を送りたい。
2022.10.10 撮影
鈴木健次(宮浦)
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< 表 紙 >
表題:引き継がれた伝統芸能神楽
写真:多数の演目が繰り出された大和町子供神楽
< 目 次 >
三原市在住 古谷 巌
シベリア残影展を終えて
田野浦 友宗 邦夫
今川了俊「道ゆきぶり」を科学する
沼田東町 西村 雅幸
橋本敬一先生講演記録
「西国街道」(3) 事務局
消えた遺跡 「正家の井戸」(完結編)
糸崎 大谷 和弘
会よりの便り 事務局
< 行 事 予 定 >
1.勉強会…
三原浅野氏を学ぶ(42)
※マスク着用願います。
(1)日時:令和4年11月26日(土)
10時~12時
(2)会場:サン・シープラザ4F
第2研修室
2.レキカン秋のバス研修旅行
…申込受付は締切り。キャンセルの場合は、早目に連絡願います。
(1)日時:令和4年11月03日
(木・文化の日)
集合 7:15 隆景広場
出発 7:30
帰着 18:30頃 隆景広場
(2)訪問先:
愛媛県新居浜市近辺の天正の陣跡巡りで全て平地。
(詳細は9月号数の案内参照願います)
(3)参加費:
8,000円…
(含む昼食代、記名の封筒に釣り銭なきよう・当日払い)
3.県史協 大竹大会
. …申込みは締め切りました
(1)日時:令和4年11月19日(土)
9時~16時
マイクロバス利用者は
集合 7:20 隆景広場
出発 7:30
帰着 17:30頃 隆景広場
(2)会場:大竹市大竹会館
アゼリアホール
(3)行事:
午前: 県史協総会と講演会
. 「港町.小方と亀居城(仮)」他
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. 午後: 臨地研修会
亀居城跡、小方町など
4.市郷連沼田文化研究会主管行事
…申込締切りは11月15日(火)
12月4日(日)
横見廃寺跡、本郷平廃寺跡など前月の別紙案内によります。
< 歳 時 記 >
三原市在住 古谷巌
シベリア残影展を終えて
田野浦 友宗 邦夫
(みはら
アーカイブスギャラリー)
戦後77年目の夏、古谷さん(96歳)の絵画展を開催することができた。初めて古谷さんの絵を見たのは1992年三原市中央公民館ロビーだった。そしてご縁があり、2013年画廊喫茶チェリオの個展で面識を得た。2019年鞆の津ミュージアム「ここの出来事」展への出
品、2020年満蒙開拓平和記念館(長野県阿智村)での特別展「古谷巌 シベリア抑留絵画展」などを経、この夏を迎えた。
ある日 木があいさつした/といっても/おじぎしたのでは/ありません/ある日 木が立っていた/というのが/木のあいさつです/そして 木がついに/いっぽんの木であるとき/木はあいさつ/そのものです
シベリア体験のある石原吉郎の詩集に所収されている「木のあいさつ」という詩である。この不思議な詩に惹かれて随分経つ。そしてこのたびの絵画展を準備していて、同じくシベリア体験をもつ内村剛介の文章に出会う。
「…今ここにこうしてわたしが立っているといった歴史は敗戦後の日本人の思い出したがらないものにちがいない。だが、ほんとうの歴史は、少なくとも今ここにこうして立っているわたしにとって、ほんとうの歴史とは、たったこれだけのことなんだ。…」
この時、石原吉郎の詩と内村剛平の言葉と古谷さんの絵が私の中でシンクロした。歴史は過去のことではなく、いま世界で起きている現実であり、一人ひとりの理性と良心が不断に問われているのだ。歴史とは血の通った私がいまここにあること。後世に伝えるべき歴史資料として何を大切にすべきなのか少し見えてきたように思う。
2022.9.12記
参考:「石原吉郎詩集」
(現代詩文庫26)
石原吉郎著 思潮社1969
「定本 生き急ぐ―スターリン獄の日本人」
内村剛介著 国文社
1977/1967
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事務局;三原宮浦
. 鈴木(スズキ)迄
< 活 動 報 告 >
9月24日
勉強会
「三原浅野氏を学ぶ」(40)
…16名参加
9月27日
月報発送作業
(後、大原、岡田、小川、
金森、川上、桑田、小森、
近藤、正田哲、瀬畑、高岸、
高杦、津島、西村、松竹、
三好他)
10月03日
10月度理事会
(秋のバス研修旅行・
市郷連沼田文化研究会行事等について)
10月19,20日
京覧カントリークラブ入口花壇整備(瀬畑)
< 編 集 後 記 >
★賀羅加波神社の秋の例大祭を見学した。現在50~60年に一度といわれる本殿の銅板屋根の葺き替え工事中であった。今は中断しているが三原(旧)一周膝栗毛5日目の終点というご縁もありレキカンとして銅板2枚を奉納した
★神事の間、拝殿周りをお揃いの袴をはいたまだあどけない小学低学年生が無邪気に動き回っていたが、神楽の奉納が始まって驚いた。大人の腰の高さ位のその子達が、高学年生に混じって堂々と演じている
★幾つかの演目の最後は定番の八岐大蛇退治であった。素戔嗚尊役は大きいのでてっきりこの演目だけは大人が加勢しているのだと思い込んで見物していたが、素戔嗚尊役は中1で大蛇役も児童であった。児童・生徒の大人顔負けの演技に圧倒された半日だった。(健)
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