会報「わが町三原」令和4年8月号
詳細
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[ 様々な願いを込めた七夕の短冊
於 三原港コンコース ]
令和4年に三原市の皆さんがどの様な願いを抱いておられるかが知りたくて、今年も三原港のコンコースを訪れた。七夕の短冊には、家族の幸福やコロナの早期終息願いに加え、戦禍のウクライナを思い国際平和への願いが目立ち、平和の国日本に住む幸せに感謝しながら帰宅してテレビをつけたところ、参議院選挙の応援演説中に元総理が後から手製の銃器に撃たれたというニュースが流れていた。過去にも要人が凶弾に倒れた例はあったが、この種の歴史はもう繰り返さないで欲しいものである
2022.7.08 撮影
鈴木健次(宮浦)
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< 表 紙 >
表題:世界中の安全を祈る
写真:様々な願いを込めた七夕の短冊 於 三原港コンコース
< 目 次 >
特攻に想う
糸崎 大谷 和弘
雙照院を訪ねて
沼田東町 津島 敏子
昭和22年の天皇行幸 後日談
沼田東町 西村 雅幸
三原市のカワウ対策
第2報(後期) (7)
幸崎能地 行長 啓三
会よりの便り 事務局
< 行 事 予 定 >
1.勉強会…
三原浅野氏を学ぶ(39)
※マスク着用願います。
(1)日時:令和4年8月27日(土)
10時~12時
(2)会場:中央公民館
第2研修室(1F)
…サン・シープラザは使用不可
2.レキカン秋のバス研修旅行
. 令和4年11月03日(祝)
鬼の城と岡山城方面見学で計画しておりましたが、山城の歩行困難を考慮して天正13(1585)年、秀吉の四国攻めで、伊予攻めを命じられた隆景公の戦いの跡(野々市原等)巡り に変更します。詳細は9月号に掲載します。
3.県史協 大竹大会
. …参加者募集 !
. (締切 8月20日)
(1)日時:令和4年11月19日(土)
9時~16時
(2)会場:大竹市大竹会館
アゼリアホール
(3)行事:
午前: 県史協総会と講演会
. 「港町.小方と亀居城(仮)」他
. 午後: 臨地研修会
亀居城跡、小方町など内容詳
細と申し込み要領は 別紙
によります。
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< 歳 時 記 >
特攻に想う
糸崎 大谷 和弘
『昭和20(1945)年8月13日、いよいよ時はきた。250キロ爆弾を装着した練習機(赤とんぼ)が私の特攻機だ。運命を共にする4機が出発点に並ぶ。「落ち着け」と震えの止まらぬ自分に言い聞かせ、「さようなら」と誰に言うとも無く心で言った。敵艦に突っ込む恐怖より、重い爆弾を抱いて飛び上がれるか心配だった。エンジンはフル回転に入った。その時、飛行長が前に立ちはだかり、バッテンの合図をした。作業中止だ。何がなんだか分からない。
「みんなは若い。生きていけ」威厳に満ちた言葉。「生きたのだ」と「情けない」の気持ちが交差し、涙が出て仕方がなかった。終戦の2日前、決して忘れられない16歳の夏』中学3年で予科練を志願した先輩O氏の手記の一部。その隣にはO氏の母上の「特攻隊員の母の想い」が綴られていた。知覧、江田島等の記念館で若くして散った特攻隊員の立派な遺書に涙した者は多い。
また、知人A女史のお話、女学生の時に映画館へ行った。特攻隊出撃のニュースが同時放映されていた。手を振って別れをしている指揮官は父上であった。家に飛んで帰り母上を伴って再度映画館へ走った。暫くして終戦、父上は拳銃自殺をされた。特攻に散った者、その家族、志を果たせず生き残った者、特攻を命令した指揮官、特攻の戦果に歓喜した国民、立場により特攻に対する想いは相違するが、特攻の精神を理解することは非常に難しい。
特攻に散った者は5000名を越えたと言われている。また世界唯一の原爆被爆国であり、多くの戦争犠牲者が生じたわが国は不戦を誓い、戦後77年未曾有の平和を保ってきた。
ところが、わが国も巻き添えにされそうな不穏な戦火が東欧で発生した。昭和初期の満州事変勃発頃に非常によく似ている。第3次世界大戦への拡大も危惧され、核兵器の使用も話題に上っている。戦争の拡大は絶対に許せない。
. 関係者の最大の努力により早期終結することを願って止まない。
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【会員募集】
興味のある方
是非ご連絡下さい。
只今 会員募集中!
ご連絡をお待ちしております。
「みはら歴史と観光の会」
■電話: 080-6335-9932
事務局;三原宮浦
. 鈴木(スズキ)迄
< 活 動 報 告 >
6月25日
勉強会
「三原浅野氏を学ぶ」(38)
6月27日
月報発送作業
(後、大原、岡田、小川、
金森、川上、桑田、近藤、
正田哲、瀬畑、高岸、高杦、
津島、西村、松竹、三好他)
6月28日
県史協代表者会議 於大竹市
(上田会長、正田哲、鈴木出席)
7月04日
7月度理事会
(秋のバス研修旅行
訪問先変更について)
7月17日
桜山立木周り整備 … 中止
7月21日~23日
京覧カントリークラブ入口花壇整備・施肥(瀬畑)
< 編 集 後 記 >
★今月の歳時記は涙なしには読めない。若い特攻隊員が尊い命を捧げるといった苦難の時を経て、今日の日本の平和がある。この平和は大切に守ってゆきたい
★今年の県史協は広島県の西端にある大竹市で開催される。小早川隆景公亡き後の関ヶ原合戦で徳川方に味方した福島正則が広島城に入城し、萩城の毛利氏に睨みをきかせるために築いた「亀居城」の跡を中心に街中を散策する
★亀居城跡は現在公園化され、天守台などの石垣のほか、長崎のザボン売り等で有名な大竹市の生んだ作詞家石本美由起氏の詩碑が9枚設置されている。
街中には長州の役の戦跡が残されており、この機会に見学されることをお薦めしたい。(健)
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