会報「わが町三原」令和2年11月号
詳細
〔 観光列車「エトセトラ」デビュー 〕
JR西日本が「新しいせとうち広島大周遊」を目指し、高速観光クルーザー「シースピカ」が9月12日に初就航したのに続き観光列車「エトセトラ」が10月03日に運転を開始した。宮島口・広島駅~尾道駅間で、上りは呉線、下りは山陽本線経由である。初日の三原駅は、12時過ぎの上り列車到着時には市長及び市職員、地域住民等が手旗で出迎え、地元吹奏楽団による演奏等の歓迎行事があった。14時過ぎの下り列車でもJR三原駅員が総出で歓迎し三原市のPRに懸命であった。
2020.10.03 撮影 鈴木健次(宮浦)
【駅職員が横断幕で歓迎】
< 表 紙 >
表題:観光列車「エトセトラ」デビュー
写真:初の下り列車を駅員総出でお出迎え
< 目 次 >
デジタル社会への不安
宮沖 松本 茂子
日本の牛と馬、交通の歴史(6)
中之町 三好 邦範
消えゆく三原の近代化遺産(その5)
沼田東町 西村 雅幸
神明当屋帖 その一 より (5)
茅ヶ崎市 定森 總治
会よりの便り 事務局
< 行 事 予 定 >
1.勉強会 「三原浅野氏を学ぶ」(27)
(1)日時・場所:
令和2年11月28日(土)
港町福岡文庫
(2)三密回避策として、以下のA、B二班で50分ずつ実施します。
10:00~10:50 A班
11:00~11:50 B班
マスク着用にご協力願います。
2.県史協豊栄大会
参加申し込みは締め切りました。
(1)日時・場所:
令和2年11月14日(土) 9:00~
広島県立賀茂北高校体育館
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*蔵書と寄贈文献のご紹介*
(港町福岡文庫保管)
レキカン会員の三好邦範様より、以下の書籍の寄贈がありました。
寄贈ありがとうございました。
1.「詳説日本史資料集」…
株)山川出版社
笹山晴生他2名著
菊判 393頁
.
【ホームに真新しいプレート】
2.「元 寇」… 中央公論社
旗田 巍著
新書判 182頁
< 歳 時 記 >
デジタル社会への不安
宮沖 松本 茂子
私は戦前の植民地で産まれ、人生の諸事情で三原に住みつき、不動産登記手続きの一端を担う仕事を生業(なりわい)として、気付けば48年近い歳月が経ちました。
私達が携わる不動産の権利の変動に伴うあらたな制度は、明治政府により現在の不動産取引の基礎が作られ、「明治6(1873)年」全国的な土地調査を断行し、「明治19年頃」には、現行の不動産登記法の原型が作られました。
政府は地域毎に測量を為し、土地に地番を付した地図を備え、土地台帳を作り徴税の基本としたのです。(この近辺に於いて地図の作成は明治14~16年頃に為されたように見受けられます)
不動産に関する登記法で備え付けられた地図は、今日に至る140年余りの時間の中、一部の地域では「国土調査による、地図の作成」又は区画整理事業に伴う「換地図」の作成等の、新しく作られた地図が存在するものの、驚く事に、現実にはまだまだ明治時代に作られた地図がそのまま「土地台帳付属地図」として、登記所に備え付けられており、「公図」として現在も使用されている地域も多々有るのです。
世の中では、新しい技術が目覚ましい進歩を遂げ、インターネット社会に変貌して行きます。デジタル化が叫ばれている今、時の政府も改革に力を入れ始めていますが、世間にはマダマダ時代に取り残された残骸が沢山ありまして、行政が行う事業においてもバランスが良くありません。
新しい技術の「デジタル社会」と改革の及ばない多くの「アナログ社会」との差は益々大きく、不安定なバランスを欠いた居心地の悪さを感じます。
バブル時代に荒らされた土地や地域は、荒廃して行き、社会の格差は段々激しく成って行くように思えてなりません。貧しかったけれど、人の手の届く範囲で僅かな均衡を保ち、希望があった時代もありました。
【会員募集】
興味のある方 是非ご連絡下さい。 只今 会員募集中!
ご連絡をお待ちしております。
「みはら歴史と観光の会」
■電話 080-6335-9932
事務局;三原宮浦 鈴木(スズキ)迄
是からの世の中は、どんな方向に流れて行くのでしょうか、不安を感じながら段々と老いて行き、世の中に取り残されて行くわが身を想う昨今であります。
街角で見かける「幼な児」を腕に抱えた、未来のある、大勢の若い方々へ、私達は何を残し、何を残せたので有ろうかと、老いた頭で少し考え込む昨今でもあります。
< 活 動 報 告 >
9月25日
月報発送作業
(小川、大原、金森、桑田、小森、
瀬畑、津島、西村、森明他)
9月27日
桜山定例整備(高杦、鈴木)
10月05日
10月度理事会(今後のレキカン活動について)
10月18日
京覧カントリークラブ入口植え込み部桔梗脇に彼岸花球根植え付け
< 編 集 後 記 >
★JR北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州の6社が現地の自治体や旅行会社などと協力し、地域の新たな魅力を発信誘客することが目的のデスティネーションキャンペーンが、北海道から九州まで3カ月ごとに対象となる地域を移し、春夏秋冬を通して続けられるという。10月、11月、12月は広島を中心とした瀬戸内地域の順番である
★表紙に記載の新しい観光列車や観光船がデビューし、三原駅も改札口前に臨時の観光案内所を設置して、コンコースには瀬戸内の魅力写真展示、三原で活躍する「みはらびと」の看板なども設置している。
★この経験を活かして、一過性にならずいいものは更に改善して残し、三原ならではのおもてなしを追究して欲しい。(健)
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