会報「わが町三原」令和2年10月号
詳細
〔 就航初日 三原港に到着した
クルーザーSEA SPICA 〕
瀬戸内エリアの新しい魅力を発掘する「せとうちパレットプロジェクト」の一環としてJR西日本が建造した高速観光クルーザー「シースピカ」が9月12日 就航初日を迎えた。桟橋でJR三原駅員などが出迎えるなか 13:15に三原港に到着し、折り返し広島に向かう団体客を乗せて出港して行った。9月中は団体ツアーのみ、10月からは一般客も乗れる。10月からはJR呉線の観光列車「エトセトラ」も運行が始まるが、三原が単なる通過点、乗換え地点にならないような知恵と工夫が必要であろう。
2020.9.12 撮影 西村雅幸(沼田東町)
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< 表 紙 >
表題:新型観光船
. . SEA SPICA初就航
写真:就航初日三原港に到着した
. .クルーザーSEA SPICA
< 目 次 >
秋祭りと奉納相撲
西町 上田 茂
日本の牛と馬、交通の歴史(5)
中之町 三好 邦範
消えゆく三原の近代化遺産(その4)
沼田東町 西村 雅幸
神明当屋帖 その一 より (4)
茅ヶ崎市 定森 總治
会よりの便り 事務局
< 行 事 予 定 >
1.勉強会 「三原浅野氏を学ぶ」(26)
(1)日時・場所:
令和2年10月31日(土)
港町福岡文庫
(2)三密回避策として、以下のA、B二班で50分づつ実施します。
10:00~10:50 A班
11:00~11:50 B班
マスク着用にご協力願います。
2.県史協豊栄大会
参加申し込みは締め切りました。
(1)日時・場所:
令和2年11月14日(土) 9:00~
広島県立賀茂北高校体育館
*蔵書と寄贈文献のご紹介*
(港町福岡文庫保管)
レキカン会員の定森總治様より、以下の書籍の寄贈がありました。
寄贈ありがとうございました。
1.「御調郡誌」…
(社)御調郡教育会
澤井常四郎編輯
2.「増補三原志稿」…
(有)みどり書店
青木充延著・澤井常四郎増補
3.「三原昔話」…
(有)みどり書店 白松克太著
4.「三原春秋」…
三原春秋社 楠 務 編集
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5.「三原の歴史と観光ガイド
. .ブック (初版)」…
. . (社)三原観光協会
6.「三原大観 前編」…
. . 三原大観刊行會
. .田丸憲隆、田中善吉編輯
7.「私たちの町と村の歴史」…
廣島史学研究会編纂
8.「中国路 どこかで
当世ご利益神明さま」…
NHK広島台本
9.「三原文庫 #1.#11.#12.
. .#16.#18.#19」… 福岡幸司著
10.「(レキカン)10周年記念誌」…
福岡幸司著
11.「三原の城郭、S38三原市
. 全図など」
< 歳 時 記 >
秋祭りと奉納相撲
西町 上田 茂
10月に入り秋祭りが近づいて来ると、古希を過ぎたせいか腕白だった少年の頃に出場した奉納こども相撲大会が懐かしく思い出されます。
私が住んでいる西町・西野町一帯の総氏神として建立された三原八幡宮(西の宮)では、かつて大相撲の巡業が行われ、初代朝潮や柏戸といった人気力士が土俵に上がって熱戦を繰り広げ、観客を沸かせたものでした。小学校高学年になると力士を間近に見る機会を得、朝潮の前に立って見上げると、途轍もなく大きい体にびっくりしました。家に帰り、その模様を一番早く伝えたい両親に、興奮冷めやらぬ調子で話したことは、かすかな記憶として残っています。
成人した後、九州場所において2mを超える曙、300kg近い小錦を間近に見たが、小学生の時に見た朝潮の姿はその比ではなく衝撃そのものでありました。
小宅では、神明さんよりも秋祭りの方が親戚を中心にお客さんを多く招き食事も豪華であったように思います。現在ではお客さんを呼ぶこともなく、少し寂しい気がします。
この秋祭りは、主食である稲が実り農作物に感謝する祭りであります。相撲は神事であることから無病息災や安全に暮らせるように祈念し、執り行われました。
私は単に優勝旗欲しさに出場し、小学4年生の部の5人抜きで対戦相手は全て他校の生徒でありましたが運良く優勝でき、スポーツに関心を持ち始めるきっかけになりました。
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【会員募集】
興味のある方 是非ご連絡下さい。
只今 会員募集中!
ご連絡をお待ちしております。
「みはら歴史と観光の会」
■電話:080-6335-9932
事務局;三原宮浦 鈴木(スズキ)迄
残念ながらその年以降こども相撲大会は西の宮では開かれておらず、私が出場したのも1回切りでした。
亡き弟も糸碕神社でのこども相撲町内対抗戦に借り出され、福寄地区から出場し勝利を得ました。
このように相撲大会に出場したことが大きな自信となり、私達兄弟は柔道に打ち込むことができ、東京オリンピック開催年には兄弟優勝した大会もありました。
コロナウイルス感染により日常生活の自粛、様々な行事が中止となっている現在、早い終息を願いスポーツの秋を楽しむ日が来ることを待ち望んでいます。
< 活 動 報 告 >
8月27日
月報発送作業
(大原、小川、金森、桑田、小森、
近藤、瀬畑、高杦、津島、西村、
森明他)
9月09日
9月度理事会
(今後のレキカン活動について)
< 編 集 後 記 >
★9月5日に三原市中央公民館で開催された「学芸員よもやま話」で、講師の教育委員会文化課時元課長補佐の説明の中に、米山寺の小早川家墓地内にあって倒壊した国重文の宝篋印塔に関する解説があった
★同宝篋印塔には鎌倉時代の元応元(1319)年念心の陰刻があるが、この度の被災で台座が傾いたことに対する修復工事で、江戸時代の寛永通宝の古銭が発見されたという
★移築の話は以前から聞いていたが、それを証明する硬貨ではなかろうか?
★又、この宝篋印塔で欠損した笠の耳飾り部は類似成分の花崗岩を探して補修するとのこと。
破面に沿わす高度な石材加工技術が要求される。無事完成を祈りたい。 (健)
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