会報「わが町三原」令和2年6月号
詳細
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[ 青空高く泳ぐ鯉のぼり…
沼田町本谷川川岸 ]
沼田小早川氏15代正平が盲目の息子繁平の為に再興したとも伝わる沼田町の薬師堂が上流にある本谷川沿いを北上すると、川岸に色鮮やかな鯉のぼりが、初夏の空気をいっぱいに吸い込んで、天高く舞っていた。近年、個人の庭先ではあまり見かけることがなくなったが、こちらは数軒の家からの持ち寄りとのこと。
2020.4.29 撮影 鈴木健次(宮浦)
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< 表 紙 >
表題:天空に舞う鯉のぼり
写真:青空高く泳ぐ鯉のぼり…
沼田町本谷川川岸
< 目 次 >
「水無月」を今更考える
沼田東町 津島 敏子
謎の古石塔(後日談) (完結編)
糸崎 大谷 和弘
三原市のカワウ対策 ー 第1報 (完結編)
幸崎町 行長 啓三
日本の牛と馬、交通の歴史(1)
中之町 三好 邦範
会よりの便り 事務局
< 行 事 予 定 >
1.勉強会…
三原浅野氏を学ぶ(22)※
(1)日時:
令和2年6月27日(土)
10時~12時 港町福岡文庫
2.レキカン総会…
記念講演会と懇親会は中止。
◇◇ おしらせ ◇◇
1.「FMみはら」から出演依頼
6月02日(火)から毎月第1火曜日18:00~8分間
三原の歴史について語って欲しいとの依頼がありました。具体的にどの様に進めるかを、現在検討中です。始まってからご指摘・感想・アドバイス等がありましたら、事務局宛お寄せください。
2.沼田文化研究会から「芸備古城誌原稿 CD版」完成のおしらせ
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沼田文化研究会の故金岡三郎氏の力作「芸備古城誌稿 」はB5版で200頁に及ぶガリ刷。これをスキャンし、PDF形式で複製しCD版に収録したもの。
入手希望者は、(CD200円+郵送料120円)です。沼田文化研究会の西村事務局長(090-7975-3020)宛お問合わせください。
< 歳 時 記 >
「水無月」を今更考える
沼田東町 津島 敏子
水無月とは6月の異称、明治まで使われていた陰暦(太陰太陽暦)6月の和風の呼び方である。西暦604年日本で最初の暦が作られて以来1200年間に亘って使われた陰暦は、明治初頭1873年の陽暦採用によって消滅したが、図らずもその名の如く陰に隠れた暦として未だ生きていることの証であろうか。
アラ還世代には、旧正月といういい方も耳に懐かしい気がするが、今年は1月25日、ほぼ1か月ずれで、水無月は実は7月下旬から8月にあたるらしい。
梅雨明けの時期ではあるが水の無い月ではない。ではなぜ水無月か?ボーッと生きているので「チコちゃん」に叱られてしまうと、諸説引いてみた。
1.「無」が、連帯助詞の「の」にあたり「水の月」の意
2.田に水を引く月の意
3.田植えに多くの水を必要とする月の意
4.6月には農事が皆無(みなし)尽(つ)きてしまうの「皆無(みなし)尽(つ)き」から「みなつき」
5.5月に植えた早苗が皆根付いたから「皆付き」から「みなつき」
6.田に水を引いてそれ以外の水が無い月
7.暑さで水が干上がり、水の無い月
水の有り無し真逆の解釈あり、意だの誤りだの転訛だの??…の世界である。
陽暦に陰暦の和呼称をそのまま当てはめた無理もあるし、諦めて「チコちゃん」には叱られるしかなさそうである。
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さておいて、12日は隆景公忌、19日は桜桃忌、21日夏至、30日は夏越祭。
(隆景公忌は戒名の黄梅院殿に因んで黄梅忌と呼称、米山寺復旧の折には是非黄梅の植栽をと提案してはみたが…)
元号が変わるだけでも狼狽えているわが身に引替え、明治の暦の大転換を乗り切った先人たちの柔軟さ逞しさを想う。
度重なる未曾有の自然災害、一昨年の豪雨災害の復旧も途上の折、年頭からの全世界に蔓延するコロナ禍。横暴を極める人類への警告ではないのかと一人恐怖しながら原稿を書いている。
< 活 動 報 告 >
4月27日
月報発送作業…
全点郵送に変更
5月04日
5月度理事会…
11日に1週間延期していたが、中止に決定
5月17日
市郷連総会…
書面決議方式に変更し、理事と代表代議員で決議中
< 編 集 後 記 >
★三原市役所の担当課のあるフロアーに到着したエレベータを降りて数歩歩いた途端、所内のスピーカーから合図の音楽が流れ出した。やがて、市役所の職員が立ち上がって一斉にカウンター等の消毒を始めていた
★不特定多数の訪問者相手の職務なればのご苦労であった
★このような状況の中、懸命に働く医療・介護関係者への感謝の気持ちを示そうと、市役所、芸術文化センターポポロ、建設中の市立図書館、県立広大三原キャンバスには、医療のシンボルカラー青が5月15日から月末までライトアップされた
★こうした努力と感謝の気持ちが伴って、現状は市内の新型コロナウイルス感染者は1人に収まっているものの、会員が集う行事は停止したままである。早期の終息が切望される。 (健)
この情報は、「みはら歴史と観光の会」により登録されました。