会報「わが町三原」令和3年2月号
公開日:2021年02月05日 最終更新日:2023年06月30日
詳細
〔 雲を乗り越えて輝く初日の出
(桜山山頂からの眺め) 〕
何かと不安な昨年の年末であったが、今年の初日の出は快晴の下、燦然と輝いていた。幸多く明るい年になることを祈りたい。
2021.1.1 撮影 鈴木健次(宮浦)
|
.
< 表 紙 >
表題:初日の出輝く
写真:雲を乗り越えて輝く初日の出
(桜山山頂からの眺め)
< 目 次 >
野生動物との共存~自然保護と山の暮らし~
幸崎能地 行長 啓三
「鬼の豆」の思い 西町 上田 茂
日本の牛と馬、交通の歴史(9)
中之町 三好 邦範
消えゆく三原の近代化遺産(8)
沼田東町 西村 雅幸
神明当屋帖 その二 より (3)
茅ヶ崎市 定森 總治
会よりの便り 事務局
< 行 事 予 定 >
1.勉強会 「三原浅野氏を学ぶ」(28)
(1)日時 : 令和3年2月27日(土)
場所:港町福岡文庫
(2)三密回避策として、以下の
A、B二班で50分ずつ実施します。
10:00~10:50 A班
11:00~11:50 B班
マスク着用にご協力願います。
< 歳 時 記 >
野生動物との共存
~自然保護と山の暮らし~
幸崎能地 行長 啓三
最近とみに、野生動物の出没や目撃情報が、私たちの生活周辺で増えている。
市街地や団地、圃場整備された広い農地等で、本来であれば、人を恐れる野生動物の嫌がる条件・環境であるはずなのだが・・・?
.
|
.
野生動物の人に対する恐怖心を低下させ、人の生活周辺に呼び寄せる要因は、「人馴れ」と「魅力的な餌」の存在といえる。
野生動物と人との住み分けができていた時代(高度経済成長期以前)では、山の自然も豊かで、人は「山の暮らし」(林業〈長期〉林産物〈中期〉養蚕〈短期〉)によって、山との結びつきが強く、山中や農地、集落に常に人の姿があり、野生動物に対して常に圧力がかかり、人と野生動物との関係は絶妙のバランスで保たれていたのである。
しかし、高度経済成長以降、「山の暮らし」の衰退とともに、このバランスが急速に崩れ、野生動物に対する圧力が低下した山から田畑や集落へ楽に出没できるようになり、栄養価の高い最高の食べ物を手にした野生動物は、その個体数を増やすとともに、人を恐れず、魅力的な餌のある人里の生活を選ぶようになって、人との距離を縮めたのである。
このように、現在の状況を創り出したのは人間であり、よく言われる開発や温暖化、山の食べ物の不足が主要な要因ではないのである。
. では今私たちに求められる野生動物とのつきあい方として、山に木の実などを実らせる広葉樹を植えて、動物たちの棲む地域を残すという方法がある。
. これは、人類が昔から続けてきた作物づくりと動物との戦いだから一夜にして結果がでるものではないが、駆除に依存するのではなく、共存していくためには、動物たちの領域も守っていかなければならないのである。
. 宮城県の気仙沼湾でカキの養殖をしている人たちが、良いカキを育てるために50年近く前から山にブナやコナラなどの落葉樹を植えて、山の落ち葉に育てられた栄養分豊かな水で良いカキを育てようという思いと同様である。
|
.【会員募集】
興味のある方 是非ご連絡下さい。
只今 会員募集中!
ご連絡をお待ちしております。
「みはら歴史と観光の会」
■電話:080-6335-9932
事務局;三原宮浦 鈴木(スズキ)迄
< 活 動 報 告 >
12月25日
月報発送作業
(大原、小川、金森、桑田、近藤、
瀬畑、高杦、津島、西村、松竹、
森明他)
1月01日
桜山に於ける初日の出拝
(全体50人位、レキカン7人)
1月01日
1月度理事会(今年のレキカン活動について)
< 編 集 後 記 >
★昨年の暮れから今年の1月、2月に掛けて3種類の標識設置に関わることとなった
★その1は「西大手門跡」標柱の復旧であった。昨年11月、本町の新幹線ガード下道路北側に建っていたレキカン製「西大手門跡」標柱が突然根元から折られてコンクリート製電信柱に寄り掛かっていた。車が当たったのではないかと思われるが目撃者は未だ見付かっていない。昨年暮に急遽復旧した
★その2は長谷の某ゴルフクラブ入口植え込みへの看板設置である。レキカンの彩り作戦の一環としてここ10年位こちらに桔梗や彼岸花を植えて手入れして来たので、この度クラブ側の了解を得てそれを解説する看板を設置した
★その3は、帝人通り北端部の「三原浅野氏学問所[明善堂跡]」を示す標柱である。昭和の年代に当時の郷土史愛好会保勝会が建てていたが、車の事故か何かで平成年代終わり頃に倒されたままになっていた
★同会は現在存在していないのでレキカンの篤志家の出資を得てレキカン型の標柱設置を準備中である。 (健)
. |