みはら歴史と観光の会
                               

会報「わが町三原」平成31年4月号

  〔 小早川家墓所の現地説明会 〕


 昨年7月の西日本豪雨で裏山が崩れ、土砂と倒木で全20基中14基が埋没した米山寺の小早川家墓所は、復旧作業により宝篋印塔のパーツが散乱した状態で姿を現した。3月16日の文化課の現地説明会によると、一旦全てのパーツを掘り起こして一カ所に集める作業が進行中で、次年度は、裏山の崩落防止の擁壁建築、再来年度中に、宝篋印塔群の完全復旧の予定とのこと。


 2019.3.16 撮影  瀬畑雅恵(小坂町)
             西村雅幸(沼田東町)

< 表 紙 >

表題:米山寺墓所復旧完了は再来年春

写真:小早川家墓所の現地説明会


< 目 次 >

顔  施      城町 大坪 一夫

「小早川家当主(隆治氏)三原を語る」(3)            事務局

近年の三原における猿被害とその対策        幸崎 行長 啓三

会よりの便り        事務局


  < 行 事 予 定 >

1.勉強会 「三原浅野氏を学ぶ」(12)

(1)時:H31年4月27日(土)10時〜
12時 
 場所:港町福岡文庫

2.春のハイキング参加者募集中!

(1)日程 H31年4月14日(日)
  9時45分〜14時頃(小雨決行)

(2)方面
  和田・貝野を中心とする方面…詳細は3月号に記載済み

(3)集合場所
  三原市中央公民館西口(南小学校側)

(4)参加費
  500円(当日徴収)

(5)申し込み
  事務局宛、会員は氏名のみ、会員外の人は住所・電話番号も付記の上、葉書又はFAXにて4月7日(日)迄に申し込み願います。

(6)服装
  石段も歩ける履き物とします。杖と雨具は適宜。

(7)昼食
  弁当・飲み物は各自持参願います。

3.レキカン総会の予告…参加募集は5月号にて

(1)日程 H31年6月08日(土)
  13時30分〜16時30分


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(2)会場
  市民福祉会館5F 大会議室

(3) 13時30分〜15時40分
  記念講演会…市郷連行事の一環とします

  演題:「小早川隆景と乃美宗勝」
  講師:県立広島大学名誉教授
     秋山伸隆先生

(4) 15時50分〜16時30分
  レキカン総会


< 歳 時 記 >

  顔  施

       城町 大坪 一夫

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず

 早春賦の一節です。春間じか、私は近畿の水瓶と云われている琵琶湖の奥(湖北)にきています。
このあたり観光案内所には、琵琶湖感考によくおいでて…と云う文句が随所に提示されている。周辺の観光協会では、奥琵琶湖の奥ってなあに?と問いかけ、奥座敷、奥庭、奥の手、奥義、奥村と滅多に見せない或いは見る事の出来ない大切な秘蔵のものにつく漢字が奥である。

湖北の奥を極め感じて考える旅となるように感考協会が造語で活用している。味あい深い言葉である。

 湖北を愛した随筆家の白洲正子は「人里離れたところに住む人々は、何か心のよりどころがほしかったのであろうか、不幸な貴人に同情することが貧しい人々の真情なのか。いやそれだけであるまい。

そこには必ず信ずるに足るだけの事実と根拠があったに相違ない」このように湖北の地を表している。

 その代表的なものが賎ヶ岳と小谷城跡の間(はざま)にある観音様であろうと思う。

 稀代の作家井上靖の「星と祭り」の一文に「集落の人々に守られて、なんともいえない素朴な優しい敬愛の心に包まれている観音さま」。
私は今その前に立っている。

 全国に七体ある国宝十一面観音の中でも最も美しいとされて日本彫刻史上の傑作である。



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 時代の趨勢に流されて数奇な運命をたどられて、この地高月の向源寺に安置されたと云う観音さまの優美な姿に圧倒されている。

眉から鼻にかけての秀美な線、豊かな顔容そして言葉に現わすことのできない優しい慈しみのあるほほえみに心うたれました。

人をひきつけてはなさない笑顔、顔施の意味が少しは理解できた旅。

 「争いは欲より起きる。欲をおこさず、義を守るに不和起ることなし」。

隆景公の訓話に向源寺の国宝十一面観音菩薩に慈しみのある笑顔が備わればと日々精進をしていく年に今年はありたいと思います。




  < 活 動 報 告 >


2月27日
月報発送作業
(瀬畑、村田、金森、桑田、西村、高如⊂川、小森、津島、近藤、森明他)

3月04日
3月度理事会(春のハイキング他)



 < 編 集 後 記 >

★米山寺の小早川家墓所には南北方向に10基ずつ並ぶ列が2列、全20基の宝篋印塔群がある。北東端にあり大工念心と刻印のある宝篋印塔は国重要文化財、南西端にある小早川隆景公のそれは県史跡、残り18墓を含む全体の墓所は三原市の史跡である

★これだけ多くの宝篋印塔が整然と立ち並ぶ墓所は全国的にも珍しく、三原市にとっても貴重な文化財であったが、昨年7月の西日本豪雨で墓所東側の山(裏山)が崩れ、2列の北側14基が土砂と倒木に埋もれてしまった

★国、県、市に跨がる史跡との事情もあって、手続きに時間を要し、本年2月から漸く復旧作業が開始された。表紙の解説に記載のスケジュールによれば2021年3月末までの長期工事である

★その予算規模は新聞報道で示されており、米山寺さんにも所有者として高額の負担要求があるため、資金繰りに苦慮されている。同寺より協力依頼が届いていることを先ず皆様にお知らせし、レキカンとしてどのような形で応援するかは、役員会で相談したいと考えております。  (健)

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