三原地震防災リサーチネット
                               

いのちを守る「防災体験会」

日時:2015年3月15日(日)9時50分〜13時30分
場所:三原市立田野浦小学校
主催:三原市防災ネットワーク(13団体)
協力:三原警察署、三原市教育委員会、田野浦消防団
支援:日本防災士会広島県支部
参加者:250人

開催挨拶:三原市防災ネットワーク
    会長糀谷節夫氏

近年の自然災害の多発化に伴い、地域防災力の向上は必要で、市内の自主防災組織の設立、活動レベルの向上が必要であり、対応力の向上が求められる。 


左の写真は三原市防災ネットワーク13団体の皆さん


[1] 防災講演

演題<1>: 三原市を襲う「地震・津波・土砂災害!」―知っておく事、備えておく事―

講師: 三原地震防災リサーチネット 防災士 桑木光信

要旨:三原市は自然災害に対して安全ではない。想定されている自然災害に対して知識と備えが必要で、地域を守り、安全に暮らすために重要な事。
広島県では「災害死ゼロを目指した県民運動」が計画されている。安全で安心な町づくりに取り組もう。 講演の要点は下記の通り;

1.地震、津波への備え
(1)「南海トラフ巨大地震」の三原市への被害影響!
・地震発生後、津波が襲う 
・市街地は埋め立てで液状化発生
・堤防は破堤(高さ25%以上)
・地盤の低い地域が多い
・津波の浸水被害地域が多い
(2)「地震、津波の三原市への被害想定!」
・震度6強、津波高さ3.2mが押し寄せる ・死者1,044人(内、建物167人、津波876人)
・建物全壊 5,242棟(内、揺れ2,632棟、液状化1,620 、津波988棟)
・経済被害4,718億円(H27年三原市482.8億円)

(3)「地震、津波」から命を守る備え!
・日頃の防災知識:地震と津波の違い、堤防の機能、自宅の標高、避難所と経路
・日頃の備え:自宅の耐震性、家具の固定、転倒防止、非常持出品袋、災害弱者の避難支援、防災訓練への参加 
2.土砂災害への備え
(1)「広島土砂災害」の教訓!
・深夜、局所に集中豪雨が発生。8月20日深夜、当日雨量283mm、時間最大雨量121mm、累積雨量319mm
・死者74人、建物全/半壊360戸、避難対象人数159,952人
・発災後7ケ月経った、被災を教訓として地域住民、自主防災会の意識や活動の活発化 
(2)三原市の昭和42年の集中豪雨災害と宗郷谷の大水害記録
・S42年の集中豪雨(1967年7月9日)累積雨量230mm(県土木三原計測)全市が被害、死者20人、崖崩れと土石流、河川の破堤など
・48年前の宗郷谷の被害写真と水害記録と後世への申し伝えは貴重

(3)「土砂災害」から家族や地域を守る備え!
・日頃の備え:自宅周囲の危険個所把握、ラジオ、TVの気象情報に注意、危険を感じると早めの避難、外に逃げられない時は家の安全な所2階に避難、連絡先に状況知らせる、非常持出袋準備  
・こんな時は危険:‥收侘:異様な濁り、渓流の転石音、地鳴り
△け崩れ:小石が落下、湧水の濁り、噴出、斜面のハラミだし
C漏蠅蝓Ъ木の傾き、根が切れる音、地鳴り、地面の震動
・異常を感じたら直ぐ避難! 空振りは安全だったと喜ぶ!
演題<2>: 災害を正しく知り、正しく恐れ、正しく備え、速やかに行動しよう!

講師: 三原市福祉のまちづくり推進協議会副会長 鐙本智昭

1.地域を知ろう
(1)三原と干拓や埋め立ての歴史
(2)中世の海岸線“水”のまち三原
(3)地域の地形 山・川・水の流れ 地域の“土砂災害”の歴史
(4)災害リスク→浸水、液状化、土砂災害

2.状況は変化する 発災から再建までの生活の流れと生活対応
(1)時間経過 →3時間、3日間、3週間、30日、3ケ月状況変化への対応
(2)被災者 →自助 →避難生活  → 生活復旧へと
(3)地域活動は互助、共助    
(4)地域外の支援はボランティア (5)行政支援→公助     

3.減災の基本原則と地域の活動
(1)阪神淡路大震災からの教訓
・その時点で最良と思うことを自分の責任で行った
・何が出来るかを考えて行う災害時の原則
・指示待ちでは何もできなかった
(2)地域の自主減災活動
・発災初動期は「自助、互助、共助」が基本
・積極的に、自主的に“避難行動”しよう
・地域が協力しあい、自ら“避難所運営”出来る力を築く



←次は左欄[2]防災体験訓練へ
[2] 防災体験訓練 →末尾写真参照
どんな災害でも共通した基本的な訓練が必要、頭での理解のみでは役に立たない、身体で覚え、反応できる事が大切。訓練や展示は家庭や地域で役立つ内容とした。
   
<1>初期消火 ・消火は災害の基本
<2>簡易担架・高齢者、病人、身障者など簡易担架による避難者への対応
<3>車椅子操作・歩行困難者の避難搬送への対応
<4>土嚢つくり・土砂災害、洪水などへの対応

<5>防災展示 →末尾写真参照
 _閥餮把蝓転倒防止対策 
 非常持出品
 H鷯鐃品
 け嫋化シミュレーション
 ヅ收侘シミュレーション
 写真展示・地震発生メカニズム、・東日本大震災被害、・広島土砂災害


[3] 防災カルタゲーム →末尾写真参照

自然災害や防災・減災への関心を高めるため三原になじむ災害用語、地名などを使ったカルタを作成した。楽しく学べる防災カルタゲームは参加者の関心を集めた。

[4] 炊き出し → 末尾写真参照
赤十字奉仕団により災害時の非常食250食分の作成指導が行われた。


あとがき:
 今回の三原市防災ネットワーク主催の防災体験会は昨年8月20日に発生した「広島土砂災害」を身近な教訓として、「南海トラフ巨大地震」による地震、津波に加え、
「土砂災害」への防災知識と備えに向け講演と訓練、展示が企画実施された。災害に強い、安全で安心して生活できる三原市を市民、行政、関係機関が協力して築いて行こう。 (桑木光信)


左下に今回の「防災体験会」の写真を添付、参照ください。


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