三原地震防災リサーチネット
                               

「大規模土砂災害の教訓」 講演

日時 :H27年2月1日(日)10時〜11時30分
会場 :三原市ゆめキャリアー
主催 :三原市防災ネットワーク13団体
参加者:三原市住民受講者140人

開催挨拶:三原市防災ネットワーク
     糀谷会長

<講演>

演題: 平成20年8月20日
    「大規模土砂災害の教訓」

講師: 広島県自主防災アドバイザー 
    日本防災士会専門員 柳迫長三氏

講演内容:講師は広島市安佐地区に住まいされ、消防局に勤務歴有り、地域の防災活動に取り組んでおられる。今回の土砂災害には特別な思いを持って今回の講演にも望まれた。

講演を聞いて主要事項を下記記録する;

(1)気象状況:
・バックビルディング(積乱雲)が重なり長さ8km、幅4kmが大雨と雷をもたらした
・被災時の状況は雷鳴がパチーと言う高い音と雨は土地を叩きつける怖い音が続いた。
・誘因となった雨は19日深夜一端雨は止んだが、0時30分から4時頃まで大雨(60~100mm)
豪雨が降ってきた
・その間、深夜ながら降雨小康状態はあった

(2)避難の判断・タイミング:
・災害の経験ないものは行政の情報に頼る
・どの程度で避難するか判断しにくい
・いざとなると「119」や「110」は役に立たない→消防署、警察は救助要請多く断られた
・迷惑な話だ:「避難することが面倒だ」、「私はどうなってもいい」
・地域の自主防災組織が活性化していない

(3)地元の厳しい意見!
・今までも防災訓練したが、訓練のための訓練であった。こんな訓練では役に立ちません!
・ヘリコプターで避難呼びかけて小学校に避難集合、救急車出動、消防・救急訓練だった
  
(4)深夜の集中豪雨は情報収集が難しい: 
・停電中は電話、TVからの情報は止まる
・携帯電話や携帯ラジオ
・防災行政無線放送は雷鳴と豪雨のため聞こえない
・広報車やサイレンは聞こえない
・避難勧告発令は伝達されなかった→伝達されても避難できなかった
・隣り近所との安否確認は懐中電灯
・被災後の情報は県外からの電話
・外に出られない時はどうする?→早く逃げる準備、家の中の安全な場所を話し合う
・近所の危険場所を知って早めの避難をした


(5)土砂災害の前兆を確認したらすぐ避難: 
・土石流では腐臭の匂い、
・川や渓流の水が濁る
・木が倒れ、土石が流れる音がする → 外へ出る時期が遅い?

(6)ハザードマップの見落とし: 
・土石流の重なる分は土砂の堆積量に注意
・道路は土石流の流路となる
・鉄筋、鉄骨建造物は流路を変える
・裏山の高さ、渓流長さによって土砂の流出量が変わる
・ミニ開発の住宅は規制がなく、危険度が高い

(7)地球温暖化と土砂災害:
・降雨による土砂災害が増加の傾向にある
・県内どこも同じ現象発生する 

(8)その他助言事項:
・防災用品は必要 合羽、ジャンパー、長靴はダメ、運動靴でしっかり縛る、食料は最少、
・宮古市田老町の悲劇何度も繰り返しできた世界最大防波堤も死者も出た自然の力ハードでは勝てぬ
・やはり地域の自主防災組織が大切 →自分の命を守る意識と備え
・復旧・復興も私達の手で

(9)地域づくりは防災から!   
・安全な体制なくしてはまちや地域は伸びて行かない



あとがき:

・H26年8月20日「広島土砂災害」を身近に体験された防災士の体験は貴重なものだ。日頃から地域防災に取り組んでおられ、今後への教訓となる事が多い。
・地域防災の専門家として反省点、今後への反映事項を率直に話された。
・自分は2度目の聴講であるが参考になった。三原市民の皆さんに教訓として貰いたいとの気持ちを込めて記録する。  (桑木)


お知らせ:

・3月15日(日)10時〜13時
三原市防災ネットワーク主催 
 −いのとを守る「防災体験」いま知っておくことー を田野浦小学校で開催します。
多くの市民の皆さんの参加をお待ちしています。

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