三原郷土史木曜会
                             

現地学習尾道市御調町遺跡・寺院・資料館訪問及び御調川甌穴

12月12日(木)9:00三原中央公民館を、楪先生以下12名で3台の自家用車に分乗して八幡町篝経由で御調町を目指して学習に出かけました。(今号は会員林 嘉彦さんの「現地学習感想文」を団体活動報告として、発信いたします。三原郷土史木曜会代表正兼鐵夫)。

御調町では小雪がチラチラ舞う朝方でしたが、日中は快晴の一日となりました。
1、御調川甌穴(三原市指定天然記念物)
八幡町篝の御調川中流といったところで景観が良く、紅葉の残りも見る事が出来ました。通仙橋を渡り川に降りて甌穴の様子を見学した。     
当地のものは「三原市指定天然記念物」とされている貴重なものであります。
楪先生の説明があり、甌穴の存在するところは御調町・久井町・世羅町・庄原・三次などで見られるようです。甌穴には次の種類があます。
1、ラセン回流-(渦動穴)2、面止状回流-(円さく穴)3、円筒状回流-(滝つぼ穴)でよく見かけるのは1、のラセン回流のようです。
他に波の作用によるものは海蝕甌穴・氷河性河流によるものは氷河臼といわれる。
(写真 甌穴の存在する篝渓谷の御調川)

 
   

4、久本山照源寺(浄土真宗本願寺派)御調町神
木造仏涅槃像(国重文・昭和24.2.18)
現在地の照源寺は平成20年10月に移転した。移転の理由は当時御調町市にあり、国道のバイパスの路線に当たり移転となった。  
現在は5年経過して漸く落着いた感じのように見えました。住職の話では当初話が出てから移転完了まで15年の時間を費やしたようですが、其の原因は木造仏涅槃像の処置と、移転先の場所に民家が3.〜4軒あり転居してもらうのに大変時間が掛かったようです。
木造仏涅槃像は全国的にも珍しく、以前より照源寺に伝わっているものであるが、何時どこからどの様にして当寺に祭られたかわからないとの話しでありました。 涅槃像は等身大、寄木作り、漆箔、玉眼入り、日本で3躰あるようです。 現在奈良国立博物館に寄託されている。 寄木のため日和が悪いと湿気が多く、拝観することができないと、言われており大変心配しましたが当日快晴で木造の拝観は初めてのこと大変幸運であり感激しました。
(写真 照源寺本堂)
3.本郷平廃寺跡(尾道市史跡)御調町丸門田
 背後を山に囲われた小高い台地にあり、前面は御調川や其の流域に田圃が広く望まれます。
昭和60年(1975)〜64年(1979)の4年間の発掘調査によると、礎石が確認され、寺院の象徴である塔跡と仏像が安置された金堂跡とが確認された。(塔の芯礎も発見されている)出土遺物には、軒丸瓦など多量の瓦類、せん・須恵器・土師器、鉄釘・羅髪・などが出土している。
中でも複弁蓮華文軒丸瓦は奈良県橿原市の石川寺から出土するものと類似しています。このことから白鳳期ころに作られ奈良時代から平安初期まで存続した古代寺院跡であることが解っています。伽藍は四天王寺式の略式と考えられています。
 建物跡から南の地域では、寺の境界を示す石垣が確認されております。
白鳳期から奈良時代の寺で、尾道市では最古の寺、この時代に建てられている事は、本郷平が御調郡の中心地として古くから栄えていた事が解かります。
(写真 本郷平廃寺跡)
2、御調ダム(御調町津蟹)
芦田川水系の治水ダムとして建設されたもので1級河川御調川治水計画の一環をなすものである。昭和48年4月〜平成元年3月完成する。
ダム上流には森林のレクレーシヨン的利用、教育文化的利用地域の活性化を図る為「みつぎグリーンランド」が整備されている。楪先生、土森さんの説明があわせてありました。
(写真御調ダム)
6、尾道市御調歴史民俗資料館(御調町丸河南)(建物―市重文)
明治の木造建築物で役場・公民館・二階は村議会が使用していました。又当館の建築物は平成2年に御調町重要文化財に指定されています。現在は尾道市重要文化財。
 展示品は農具・民具が主で殆どのものは、県内で似たようなものであるが、少しずつ地方の特色のものがあるようです。御調神楽の衣装や面・古切手などです。祭りの用具・ローソク立て・灯明台・菓子木型などもあります。
 尾道市教育委員会文化振興課課長補佐・文化財係長 津川一芳氏に民俗資料館の案内及び説明していただき、有難うございました。
(写真尾道市御調歴史民俗資料館)
5.尾道市本郷平廃寺跡資料館(御調町丸河南)
本郷平廃寺より出土した物、軒丸瓦・複弁丸瓦・土器類・せん・羅髪などが展示してありました。その他特殊器台形土器(御調町 貝ヶ原出土)昭和43年土堀中に発掘したものの展示で、これは三次で2個・御調1個と大変貴重なものです。 河内公民館では無理なお願いをして和室を借り昼食をさして頂きました。又管理者の古田さんには資料館の説明もして頂き有難うございました。
(写真 本郷平廃寺跡資料館の特殊器台形土器)

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